第15回 人間福祉学会2014 開催報告
2014年10月25日、26日、中部学院大学各務原キャンパスで、第15回人間福祉学会2014が開催され、2日間で延べ224名の参加がありました。
今年度は、「生涯健康」を「地域に暮らす誰もが、どの年代においても生き生きと充実して生活できる状態」と位置づけ、「『生涯健康』を考える」を大会テーマとしました。
第1日目は、古田善伯人間福祉学会理事長によるあいさつのあと、引き続き「『生涯健康』とスポーツ」と題し、基調講演が行われました。
続いて、シンポジウム「地域における『生涯健康』を支える身体活動の役割」が行われました。シンポジストにはミナモ体操、ミナモダンスの制作に携われた、岐阜大学教育学部保健体育講座・准教授 熊谷佳代氏、長良西地域で総合型スポーツクラブを運営されている長野典子氏、公益財団法人岐阜県教育文化財団で健康運動指導士として活躍されている桐谷勝氏をお招きし、中部学院大学短期大学部幼児教育学科准教授の有川一氏をコーディネータに、3時間にわたり、スポーツを行うことの意義が話し合われました。
第2日の午前中は、研究実践発表が行われました。3つの分科会に分かれ、福祉、医療、看護などの視点から人間福祉(well-being)に関する26本の研究、実践が報告されました。
午後は、国際シンポジウム「生と死を考える-台湾と日本の比較-」が行われました。
中台科技大学看護学部より准教授のリン・イチェン氏、講師のチェン・シュウジェン氏をお招きしました。日本側からは、笠井惠二氏(中部学院大学看護リハビリテーション学部理学療法学科・教授)、片桐史恵氏(中部学院大学人間福祉学部人間福祉学科・准教授)、林惠美子氏(中部学院大学看護リハビリテーション学部看護学科・准教授)が登壇し、中部学院大学看護リハビリテーション学部教授の三上章允氏のコーディネートのより進められました。
日本における死生学教育、看護師養成の紹介とともに、台湾における死生学研究の現状や緩和ケア、延命治療や心肺蘇生術をするかどうかを自己決定する仕組みが紹介され、看護師教育の課程に含まれていることを紹介いただきました。
よりよく生きる、人間福祉(well-being)の実現に向けて示唆に富んだ2日間でした。