人間福祉学会

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第18回 人間福祉学会2017 大会スケジュール

大会テーマ:保育・教育における福祉を深める

開催趣旨

第18回大会チラシ
第18回大会チラシ

子どもの権利条約や障害者権利条約が批准され、一人ひとりの子どもたちの命と尊厳を守る子育て、保育、教育の進展が求められています。しかし、貧困や虐待、暴力や戦争への不安など、子どもを取り巻く環境は厳しさを増しています。また、発達障がいや不登校、外国籍など、特別なニーズをもつ子どもたちへの対応を充実する必要性が高まっています。
そこで、今回の大会では、子どもたち一人ひとりの発達を支援していくために、子育て、保育、教育などにおいて、こうした福祉の視点を深める実践、研究の創造をテーマに考えていきたいと存じます。

9:30
受付開始
10:00
|
12:00
研究・実践発表

研究・実践発表者募集」で申込方法をご確認のうえ、発表要旨(フォーマット使用)を添えて、8月31日(木)までにメールでお申込みください。

12:45
|
13:10
人間福祉学会 総会
13:15
|
14:45
基調講演

講演者:竹下 秀子 氏(追手門学院大学 心理学部 教授)

15:00
|
16:30
シンポジウム

テーマ:保育や学校における発達支援・家庭福祉-多様な専門職の連携―

シンポジスト
  • 蜂谷 明子 氏(蜂谷医院小児科医)
  • 小久保 裕美 氏(東海学園大学 教育学部教授)
  • 別府 悦子 氏(中部学院大学 教育学部教授)
  • 堅田 明義 氏(中部学院大学学事顧問)
シンポジスト兼コーディネーター
  • 平野 華織 氏(中部学院大学 教育学部准教授)
16:45
懇親会

参加ご希望の方は、氏名・所属・連絡先を明記のうえ、8月31日(木)までにメールまたはFAXでお申込みください。
参加費(4,000円)が必要です。

注:一部都合によりプログラムが変更になる場合もございますのでご了承ください。

基調講演

演題:日本で育つすべての子どもに良き日々を!-進化発達支援論がめざすもの-

竹下 秀子 氏(追手門学院大学心理学部教授)

京都大学教育学部卒業、京都大学博士(教育学)、滋賀県立大学名誉教授、滋賀県立大学人間文化学部人間関係学科教授を経て、2017年より現職。
人間の発達がどのように進化してきたかという観点から、胎児期からの発達の原理と一人ひとりの人間的発達を支える社会のあり方について研究をされている。とりわけ、他者とのコミュニケーションにかかわる行為、行動の発達に興味を持たれ、現在は、外国人集住地域の多言語・多文化環境で育つ子どもや、動物園など人間の社会文化的環境で育つ大型類人猿の子どもの多様なコミュニケーションの発達、支援のあり方について研究されている。

シンポジウム

趣旨

テーマ「保育や学校における発達支援・家庭福祉-多様な専門職の連携―」
現在、保育や学校現場では、不登校や発達障がいなどがあり特別なサポートが必要な子ども、外国籍や要保護家庭の子どもが増えており、関係者はその対応に懸命に取り組んでいる一方で、課題も抱えています。国や地方自治体はスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーをはじめとする多様な専門職スタッフの配置など制度整備や対策を講じてきています。しかし、今まで子どもの発達支援・家庭福祉が重視されながら、研究が現場の状況に十分にコミットしていなかったことも指摘されています。本シンポジウムは学問領域や職域を越えた多職種の連携と、あらたな発達支援学や家庭福祉学を展望していくために、現場の実践をふまえた議論を行っていきたいと考えます。

内容

話題提供

蜂谷 明子 氏(はちやめいこ・蜂谷医院小児科医師)

テーマ 開業小児科医師からみた最近の親子の姿と発達支援
名古屋保健衛生大学医学部卒業。小児科医。名古屋市立大学病院、豊橋市民病院等で新生児医療に携わる。日本小児科医会・子どもの心対策部・子どもの心研修委員、岐阜県教育委員会・特別支援専門相談支援員、恵那市学校保健会長、恵那市次世代育成市民会議委員長、岐阜県小児科医会常任理事等。開業医として地域の親子の診察を行いつつ、子育て支援や保育所や学校医活動等、現場に出向いて相談活動も行っている。多職種の連携なくしては発達支援は進まないとの思いから、子どもへの理解をより深め、一緒に子どもたちの心を抱きしめていく、ということをモットーに今回提案を行う。
話題提供

小久保 裕美 氏(こくぼひろみ・東海学園大学教育学部教授)

テーマ ソーシャルワークの実践から考える家族支援
日本福祉大学大学院社会福祉学専攻博士後期課程修了。博士(社会福祉学)。社会福祉士、精神保健福祉士。北林病院における21年間の精神科ソーシャルワーカー経験を経て、東海学園大学人間健康学部専任講師、同人文学部発達教育学科准教授を経て現職。愛知県社会福祉審議会委員、みよし市いじめ問題調査委員会委員、名古屋市天白区・千種区子どもサポートネットワーク会議専門委員、日本子ども虐待防止学会評議員、認定NPO法人CAPNA副理事長など地域の要保護家庭の問題に取り組んでいる。専門は、社会福祉学、特にグループワーク。臨床現場(精神病院、精神科クリニック、保健所、CAPNA)の実践から家族(母親)の問題を考える。
話題提供

別府 悦子 氏(べっぷえつこ・中部学院大学教育学部教授・同大学院人間福祉研究科教授)

テーマ 小中学校通常学級の巡回相談と発達障がい児の発達支援
東京学芸大学大学院連合学校博士課程修了。博士(教育学)。滋賀県大津市、岐阜市等で発達相談員を務め、愛知県立大学文学部教員を経て現職。心理士として発達相談活動や保育園・小中学校の巡回相談、コンサルテーション・職員研修等に関わる。岐阜県児童福祉審議会保育所・認定こども園専門部会長、各務原市乳幼児発達支援協議会委員長、日本臨床発達心理士会東海支部長などを務める。県の事業等による小中学校の巡回相談の実践をもとに、発達障がい児の学習・生活支援の方法と課題を提案する。
指定討論

堅田 明義 氏(かただあきよし・中部学院大学学事顧問、東京学芸大学名誉教授、日本特殊教育学会元理事長)

脳波研究とともに、草創期の時代から日本特殊教育学会の発展に尽くしてきており、半世紀にわたり、この分野の研究を支えてきた。その立場から、今回の討論をふまえ、発達支援学・家庭福祉学の研究や実践の研究展望について語る。
コーディネーター

平野 華織 氏(ひらのかおり・中部学院大学教育学部准教授)

日本福祉大学大学院社会福祉学研究科修士課程修了。修士(社会福祉学)、社会福祉士、高等学校福祉科教員、日本福祉大学社会福祉実習教育研究センター講師を経て現職。
NPO法人あいち福祉オンブズマン活動において、地域の社会福祉施設、保育所の訪問相談などを務める。

会場:中部学院大学 各務原キャンパス(岐阜県各務原市那加甥田町30-1)