人間福祉学会

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第25回 人間福祉学会2025 大会スケジュール

大会テーマ:人間福祉を食・栄養の面から考える

開催趣旨

現在の日本は全人口に対する高齢者の割合が30%に迫り、超高齢社会と言われる時代になっています。
マスメディアは超高齢社会の困難さ、見通しの暗さなどについて紋切型の報道を繰り返しています。
しかし、データをよく見ると、全高齢者の7割以上は「元気な高齢者」であり、要介護者は約16%ほどであること、その間に「虚弱な高齢者」と呼ばれる約12%の人たちがいて、この人たちは適切な対処がなされれば「元気な高齢者」に戻れる可能性が高いことなどは滅多に報道されません。
そもそも高齢者が要介護になる要因は5割以上が栄養不足に起因する体力低下であることが示されています。これは高齢になったら食事量、特に動物性蛋白質の摂取を控えめにするなどの不適切な思い込みによるところが少なくありません。中年期までの「生活習慣病予防」と「高齢者の「介護予防」はどこかで切り替えが必要なのです。人間福祉を充実したものにするには食・栄養の重要さが改めて認識される必要があります。
今回の学会では特に福祉の現場で活躍されている人達がどのような問題意識を持ってどのように対応しているかなど、具体的な事例を基に人間福祉への貢献に務めたいと願っています。

シンポジウムでは「人間福祉における食・栄養の役割」というテーマの下に、福祉、医療の現場で活躍している3人、司会者も入れて4人の実力者が登壇します。いずれも日本健康・栄養システム学会で大活躍されている方々で、現場での豊富な実践活動に加えて質の高い研究に精進していらっしゃる頼もしい存在です。
食・栄養は人間の生命を支える根源的な要素です。人間の尊厳を守る人間福祉は人としての生き方に重大な影響を及ぼします。今回のシンポジウムはこの2大要素間の密接な関連を解き明かし、人間福祉の分野に新しい機軸を確立することに繋がる有益な討論がなされると期待されます。

本大会を通じて、参加者の皆様が人間の命の根源について改めて考え、人間福祉の新たな可能性を探求し、実践に役立つ具体的な知見を持ち帰られることを祈念しております。

日程   : 2025年12月14日(日)9:30 ~ 16:20

開催方式 : 基調講演・シンポジウムのみハイブリット開催

9:00
受付開始
9:30
|
11:30
 研究・実践発表
12:20
|
12:45
 総会
13:00
開会
13:05
|
14:05
基調講演

テーマ:「超高齢社会の実態と人間福祉」

講師

大森 正英(中部学院大学 教授)

14:05
|
14:30
 休憩
14:30
|
16:00
シンポジウム

テーマ:「人間福祉における食・栄養の役割」

シンポジスト

木村 麻美子(衣笠病院医療技術部 栄養科)
高田 健人 (十文字学園女子大学 人間生活学部 食物栄養学科)
苅部 康子 (介護老人保健施設リパーク舞岡 栄養課)

司会兼コーディネーター

西宮 博之 (公益社団法人 神奈川県栄養士会)

16:05
|
16:15
 次期大会長挨拶
16:20
閉会

注:都合により、一部プログラムが変更になる場合もございますのでご了承ください。

〒504-0837 岐阜県各務原市那加甥田町30-1
TEL 058-375-3600

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